いわゆる「高学歴な人たち」について
2008/07/30 22:59 | 4 Comments
没落エリートの出現だそうで。高学歴なのに就職できない人たちという話は定期的に話題になるけれど、いわゆる「高学歴」にもいろいろなタイプがいるということだけの話。例によって(?)分類するなら、おそらく「天才」「良家の子女」「馬の骨」という3つのタイプに分かれるだろうと思われる。
・天才
たとえば、はてなの近藤さんとかがそうだろう。「へんな会社の作り方」に書いてあったと思うけど、中学生か高校生のときに、一度オール5をとってやろうと思い立って勉強した結果、本当に1科目を除いて5を取ってしまったという。しかも、その1科目についても、先生に直接かけあって「なぜ自分が5でないのか」という説明を求めたという話だ。
・・・ひどい話である。普通の勉強ができて、体育も音楽も美術も工作も全部できて、しかも先生相手(今思えばとんでもないアホタレだったという先生でも、先生というだけでやはり気後れしていた)に対等にネゴれるとか、常人には到底たどり着けない境地である。
こういう突然変異は「なんでこの程度の問題が解けないんですかプププー」という感じで大学受験もこなしてしまったんじゃないだろうか。「学校の勉強ができるからって、仕事ができるとは限らない云々」というありきたりのゴタクなんて余裕で吹き飛ばしてしまう人たちである。でもおそらく教育とか仕組みで、意図的にこういう突然変異を再生産することは不可能なんだろうなあ。
・良家の子女、あるいは田舎の優等生
おそらく一般的な「高学歴」のイメージに一番近い人たちがこれじゃないかな。両親も比較的高学歴で、小さいときからごく自然な形で知的な刺激を受けて育ってきた人たちだ。もともとの頭のデキが抜群にいいというわけではないのだが、家庭や学校、塾といった周りの環境がよいために、「お勉強」の方も自然にできるようになっていくという人たちである。
そして、周りの大人もいわゆる「いい大学」に行っている人たちが多いので、自分もがんばれば何とかなるだろう、と素直に信じていて、持ち前のまじめさでそれを実現したという人たちだ。
・馬の骨
中学や高校までは東大や京大なんて雲の上という感じで過ごしてきた人たち、「京大受けるよ!」と言っただけで鼻で笑われるような環境にいた人たちである。
田舎の高校から東大や京大を受けるのであれば、学校の成績と大学受験の成績はほとんど比例しないという「事実」をきちんと仕入れていて、受験する大学に最適化された勉強でなんとかかんとかすべりこんだという人たちである。この連中は、高校の頃の成績がいかにひどかったかを自慢するのが大好きだ。
で、おそらく「高学歴なのに就職できない人たち」が多いのは、2番目に属する人たちなんじゃないだろうか。天才タイプであれば、どんな逆境でも気合いで跳ね返してしまうだろうし、馬の骨タイプであれば「これから飛び込む環境に合わせて、自分自身を最適化する」という、大学受験のときにやったのと同じ芸当で何とかすり抜けてしまうからだ。コミュニケーション能力が云々、というのはいわゆる「慣れ」と「準備」の問題なので、「初めは場慣れするために、行く気がない会社でもなるべく多めに受ける」とか「本命の場合は、きちんと相手の会社のことを調べていく」とか、その程度の話でしかない。
馬の骨タイプは、自分の頭の悪さ、素質のなさを十分に分かっているので、入学後もしばらくすると、「大学を卒業した後、自分は社会でうまくやっていけるんだろうか?」ということが心配になってくる。高校と違うロジックが働く大学受験において、高校での成績がほとんど意味をなさなかったように、大学受験とは違うロジックが働く「社会」においては、学歴はあまり意味をなさないだろうと分かっているのだ。だからこそ、場合によっては学校をほったらかしにして、自分が楽しくやれそうで、かつメシの種にもなりそうなものを探し始める。社会に出てから必要なことを大学で教えてもらえるとは、初めから思っていないのだ。
(ちなみに、そういう点では京大は恵まれていて、半年くらい学校にまったく行かない時期があっても余裕で卒業させてくれる。おれもプログラミングのバイトを始めたときは、土日が休みの会社で、時給1000円なのに月額20万円とか稼ぐほど入り浸っていたし、他にも東京のITベンチャーに半年インターンに行って、毎日9時5時(朝の9時から次の日の朝の5時まで、という意味)で働いていた、なんていう奴もいた。それでも2人とも4年できちんと卒業できている。)
それに比べると2番目に属する人たちは、地元の進学校から友達と一緒に大学に受かったりしている人が多いので、高校の延長に大学があり、そのさらに延長に会社がある、と思っているフシがある。だから大学で教えてもらえるものと、会社から求められるもののギャップについてあまり深く考えないのだ。
もう一つ大きな問題はメンタルなタフさ、というか「自分を否定されることに対する強さ」じゃないだろうか。天才のタフさはチートなのでほっとくとして、馬の骨タイプというのはもともと学校の成績がいいわけではなく、「京大受けたい」と言った瞬間に、周りから「お前ごときが京大受けるとかバカなの?死ぬの?」という扱いを受けている。そんな中で「けっ、今に見とけよ」と心の中で毒づきながら勉強してきた連中が多いので、周りからボロクソに言われることには慣れっこなのだ。
それに対して、2番目の人たちは昔から常に学校の成績でも上位にいたような人たちなので、ミジンコ扱いされたりすることにはあまり慣れていない。自分の周りでも「高学歴なのに就職できない」と言っている人たちは「超有名企業しか受けない」という人が多かった。もっとひどい人たちになると、1社か2社で不採用になったら、それで就職活動をやめてしまう。相当ショックらしいのだが、馬の骨から見ると「なんで初めから受かることが前提なの?」とニヤニヤしてしまうわけである。
ちなみに、もう一人の馬の骨タイプの友人は就職活動の時、「社会勉強も兼ねて」とか言って、100社近く(以上?)応募していた。さっきのインターンに行ったという友人も含めて、こういう人たちは今非常に充実した仕事をしている。
「高学歴」というとなぜか一枚岩で見られてしまうことが多いが、その中にもいろいろなタイプがいるのは当たり前のこと。「没落エリート」とか大げさな呼び方をしなくても、「この集団になぜあんな人が?」というのはどこにでもいる。ただそれだけの話だろう。そんなのほっとけばいいのである。
Category:
考えた事
この記事へのコメント
jinmenboku(2008/08/06 11:13)
>この連中は、高校の頃の成績がいかにひどかったかを自慢するのが大好きだ。
当てはまりすぎてて笑いました。
2番目でも大半はタフなやつだと思いますけどね。
京大生は結局社会不適合な自分が好きというタイプが多いんですよね。「超意欲的ニート」のときもそうでしたが、京大生の一部がこういう言い回しが好きなだけだと思います。例に漏れず僕も好きですが。
当てはまりすぎてて笑いました。
2番目でも大半はタフなやつだと思いますけどね。
京大生は結局社会不適合な自分が好きというタイプが多いんですよね。「超意欲的ニート」のときもそうでしたが、京大生の一部がこういう言い回しが好きなだけだと思います。例に漏れず僕も好きですが。
uru(2008/08/06 16:50)
>超意欲的ニート
これは知らんかった。学祭のテーマにこういうの持ってくるとか、途中で変更させられるとか、いかにも京大っぽい感じだ。バカすぎる。
普通は京大行くくらいなら「せっかくだから東大へ」というのが普通なんだろうし、ヘソ曲がりは多いんだろうな。と言っても、おれが京大に絞った理由は「入試で英語のリスニングがなかった」というだけなのだが。
これは知らんかった。学祭のテーマにこういうの持ってくるとか、途中で変更させられるとか、いかにも京大っぽい感じだ。バカすぎる。
普通は京大行くくらいなら「せっかくだから東大へ」というのが普通なんだろうし、ヘソ曲がりは多いんだろうな。と言っても、おれが京大に絞った理由は「入試で英語のリスニングがなかった」というだけなのだが。
ピソ(2008/08/13 16:21)
>月額20万円とか稼ぐ
おいおい!
キャバクラでバイトしてる
女子大生か~
>いかにも京大っぽい感じ
TOKIOに住んでると井の中のKAWAZU
こういうカラーがまったくわかりましぇん~
東京で、バカすぎでかっこいい大学は
法政大学かも!!!!??
「法政の貧乏くささを守る会」とかいうサークル
が、たしかあるやうなのですが・・
おいおい!
キャバクラでバイトしてる
女子大生か~
>いかにも京大っぽい感じ
TOKIOに住んでると井の中のKAWAZU
こういうカラーがまったくわかりましぇん~
東京で、バカすぎでかっこいい大学は
法政大学かも!!!!??
「法政の貧乏くささを守る会」とかいうサークル
が、たしかあるやうなのですが・・
uru(2008/08/14 17:22)
>いかにも京大っぽい感じ
まあ昔はどうだったのか分からないけど。過去のテーマ一覧を見ても、どうも平成あたりからがヤバイ感じかも?
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_notice/ippan/051109_21.htm
ちなみに京都でスマートな雰囲気があるのは同志社か立命館かなあ。これは異論ありそうだけど。
まあ昔はどうだったのか分からないけど。過去のテーマ一覧を見ても、どうも平成あたりからがヤバイ感じかも?
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_notice/ippan/051109_21.htm
ちなみに京都でスマートな雰囲気があるのは同志社か立命館かなあ。これは異論ありそうだけど。

