上手なだまし方
2010/01/27 23:40 | 2 Comments
「ネカマしたことあるやつしか分からないこと」になかなか面白いことが書いてあった。どうやって相手に「自分が女であると信じ込ませるか」についてだ。
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ある程度したらポロッと女っぽい発言をする
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そのうち実は女と言う
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完全にこっちのもん
一回くつがえったものは二度とくつがえらないからなwww
「一回くつがえったものは二度とくつがえらない」というのはなかなか面白いな、と思ってtwitterを見ていたらこんな話が。
http://twitter.com/rhenin/status/8272042223
一瞬「おおっ?」と思ったけど、これもいくらでも疑える話だ。そもそも統計なんて見せ方次第というのは有名だろう。たとえば、「偏差値の高い大学に合格している高校生ほど食費が高い」というデータがあったとする。単純に考えると「高いメシ食わせれば成績が上がる」という結論になってしまうけど、「家が裕福」という原因があって、それが「教育にカネがかけられる→成績が上がる」という現象と、「食事にカネがかけられる」という現象につながっているかもしれない、とも言えるわけだ。だとすれば、貧乏人が無理して食事にカネをかけても成績は上がらないということになる。
高層マンションと流産率の話で言えば、単純に「高い階に住める→所得が高い→年齢が高い」という相関も考えられるし、あるいは「所得が高い→勤務時間が長い、不規則」みたいな相関もあり得る。さらに、高い階に住んでいる人ほど人数が少ないだろうし、それだけパーセンテージが跳ね上がることになるかもしれない。もちろんこれは仮説に過ぎないし、出典に直接当たらない以上何も言えない。ただ、「何も言えない」という意味では、「高層マンションって危険なんだガクブル」という態度も同じようにナンセンスだと言うことになるはずだ。しかし、「流産の可能性が跳ね上がる」というようなショッキングな話だと、どうしても「ホントかなあ?」という態度にはなりにくいかもしれない。
(ちなみに、その元データをWebで探してみると、次の2つが見つかった。
http://plaza.rakuten.co.jp/hhayashi/diary/200902020002/
http://d.hatena.ne.jp/flats/20090831
どちらもデータの出所は逢坂文夫氏(とその周辺?)ということになりそうだ。高層ビル自体がそれほど歴史が長いわけではないから、もちろん危険性は否定できないけど、この人たちの研究データだけでは何の結論も出せないよなあ。1つめのサイトでも「疑わしきは罰する、と意図で書いているんだ」と言っているわけだし。)
要するに「驚く」と「疑う」は両立しにくいということだろう。「疑う」というのは冷めていないとできないわけだから、いったん「ま、まじっすか!!!」と驚かせてしまえば、「おいおい、ホントかよ」という低いテンションにはなかなか戻らない。さっきの「一回くつがえったものは二度とくつがえらない」というのも、要するにびっくりさせることによって疑う気持ちを忘れさせるというやり方なのだろう。参考になるわぁ。(何のだ)
そもそも相関関係と因果関係は別物で、因果関係を認めるには多くの論拠が必要なハズなのに、人間の思考に“ショートカットしようとする”傾向があるために相関に因果を(短絡的に)見出してしまう、ということがあるようです。
しかもその上、「驚く」(=心理的揺さぶり)ことでそのバイアスに気づきにくくなる、と。昔uruクンが好きだった「最高ですかー」を思い出しました。
あと、「世間では知られてないけど、実は~なんだよ」という話にはやっぱり人の興味をひくんだろうなあとも思う。

